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2011年3月19日土曜日

BCGの副反応でリンパ節が腫れる(次男 6ヶ月4日目)

おとといの夜、ふと次男ようちゃんの左脇をお風呂で洗おうとしたらぷっくり500円玉ぐらいの大きさで腫れているのに気付いた。左脇だけ。その時は、次男は今1週間とちょっとロタウィルスで下痢をしているのでリンパが腫れてるのかなぐらいに思っていた。次の朝見ると今度は左腕全体が青紫色に…。あわてて小児科を受診。下は昨日の写真。




 しこりのサイズを測って、エコーとって、左手の指と、正常な場所の指の動脈の動きを測って、血液検査。

検査の結果、しこりのサイズは1.8 センチ。動脈は正常に動いていることが分かった。
またその場で3本試験管に血液を採取。1本はその場で簡易検査も行い、2本は精密検査へ。

リンパ節がはれている原因は「BCGの副反応」と言われた。

え!BCG?と思った。BCGを接種したのは4ヶ月ちょうどの1月13日。2ヶ月後にそんな反応が出るなんて思ってもみなかった。


厚生労働省:予防接種ガイドライン  の冊子を先生が見せてくれた。
 BCG接種後10日頃から個々の針痕部位に小さな発赤や膨隆が生じる。その後同部位が化膿することもある。このような変化は接種後1カ月頃で最も強い。やがて個々の針痕部位には痂皮が生じ,3カ月頃までには落屑して小さな瘢痕を残すのみとなる。 結核既感染者に接種していた場合には、接種後1~10日以内に接種局所に発赤・腫脹、さらには針痕部位に化膿が生じること(コッホ現象)がある。
ときに局所の反応が強く複数の針痕が融合したり,湿潤やびらん面を形成するようなこともある(健康状況調査報告によれば1.6%)。このような時にも局 所の清潔を保てば早晩治癒する。このような局所の変化が3カ月を過ぎても治癒しない,あるいはいったん瘢痕化したのちに再度炎症反応を示すことがまれにあ る。このような強い局所の反応のあった例の一部はのちにケロイドとなることがある。
接種後1カ月前後から接種側の腋窩リンパ節が腫大することがある(同0.7%)。多くは1個のみであるが,ときに複数個又は腋窩以外の部位(鎖骨上窩, 側頚部など)にでることもある。数カ月の経過で徐々に縮小していく。ごくまれに腫大したリンパ節が化膿性変化を来たし,皮膚に穿孔し,排膿することがある (接種例の0.02%)。
その他の副反応としては皮膚結核様反応(接種局所周辺のループス様変化,全身に散布する多型滲出紅斑など,ヨーロッパ諸国の観察によれば100万対1~2例),骨炎(骨膜炎,骨髄炎など,同0.4例),さらにまれに全身性BCG炎(全身播種)が報告されている。
0.7%の確率でリンパ節が腫れるとのこと。なるほど、確かに書いてある…。コッホ現象は知っていたし、接種1ヶ月後に化膿しかけていたので一度小児科を受診して、「やや強い反応が出ている」と診断してもらったことがあった。しかし、リンパ節の腫れについては、予備知識がなかったので「いまさら副反応?」と本当に驚いた。3カ月程度でコッホ現象は治るけど、リンパの腫れが引くにはさらに数カ月かかる。ガイドラインにはさらに対処法が明記されている。
BCG接種後の腋窩リンパ節腫大
リンパ節腫大については特別の措置は不要である。また,その化膿性の変化についても局所の清潔だけでよい。
腫れは自然に治る。少しほっとした。「たとえ膿が出ても救急に行かなくても大丈夫だからね、翌日小児科に来なさい」と指示を受けた。

そして左腕が青紫になっているのはリンパ節が静脈を圧迫して血流が悪くなっていたとのこと。動脈が圧迫されていると壊死したりするので問題だけど静脈ならそんなに心配はないと説明を受けた。対処法は腕を上げること。シンプル。ほんとに軽く腕を上げているだけでみるみる普通の色に。寝起きで腕が冷たくなっていたのでさらに血流が悪くなっていたようだ。脇にふわっとした脱脂綿を挟むだけで改善すると指導を受けた。

またその場で行った血液の簡易検査の結果が出た。結核に2次感染している可能性は低く、リンパ節が化膿している確立も低いという良い結果だった。化膿している場合、抗生物質が処方されるが今回これは避けられた。

0.02%で化膿するようなので、経過を良く見なくては。来週水曜に血液の精密検査の結果が出る。悪い結果が出ないとよいのだが…。

kちなみにこの副反応が出る確率について簡単に。 平成17年度の予防接種副反応報告の資料によると…。

厚生労働省の資料:予防接種後副反応報告制度について


報告された今期のBCGワクチン接種後の副反応件数は102件(基準外報告3件を含む)であった。本事業の開始以来の報告件数は累計で982件となった。
今期の報告事例102件についてみると、性別では男64件、女38件と明らかに男で多く、年齢別には0歳83件(81.4%)、1歳14件(13.7%)が大半を占め、ほかに5~9歳が1件、10~15歳が3件、15歳以上が1件あった。
副反応の種別では、腋窩リンパ節腫大61件(59.8%)が最も多く、次いで皮膚結核様病変が23件(22.5%)、接種局所の膿瘍・潰瘍7件 (6.9%)が多かった。他には骨炎1件が注目される。他にケロイド(その他の異常反応6Cその他に分類)が6件、急性の局所反応が1件みられた。
腋窩リンパ節腫脹例61件は0歳児が51件、残り10件は1歳児であった。男児が45件と全体の73.8%を占めており、性差が明らかである。その 発生時期は、8日~2カ月に38件(62.3%)が集中しており、その後3カ月までに累計54例(88.5%)が発生していた。3ヶ月を経過した後に発生 した者は7件(11.5%)であった。報告時点までに「回復している」と答えた者が16件(経過の記載ある者の48.5%)、「回復していない」と答えた 者が17件(同51.5%)であった。経過中に入院した者が2件あった。

接種した人数が994,037人。このうちリンパ節が腫れたのは61人(男の子のほうが確立が高いみたい)。ようちゃんの副反応はすごい稀なケース。なのでこの投稿を見た方、接種を控えるようなことはしないで下さい。きっと接種によって救われる命のほうが多いと思います。

追記:
はらぺこみのむしさんのブログ:こども日記 が非常に参考になりました。なんと完治したのは1歳4カ月。長期戦も覚悟しなくてはいけないかもしれません。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ありがとうございます。過去の記事ですが、娘の同じでしたので、検索でたどり着きました。
非常に参考になりました。

匿名 さんのコメント...

今日、病院に駆け込んで副反応と言われました(o_ _)o
まったく同じ経過なので参考になりましたー!!ありがとうございます☆

なべち さんのコメント...

匿名様,

お役に立てて光栄です。

3歳になりますが,脇は全く問題なく過ごしております。

が,溶連菌に感染した際に,BCG跡がジクジクして腫れるというトラブルがありました。何かと油断ならないBCGですね。

BCG跡が腫れる病気としては,川崎病,溶連菌で腫れることがあるようで驚きました。

皆様,お大事に~!

ゆう さんのコメント...

うちの息子も全く同じ感じです。

ですが、病院にいったら即入院&
全身麻酔で手術と言われてすごくあせっています。
本人は痛くなさそうで
血液などに問題は特になさそう、、
おそらくBCGの副作用だろうと
言われました。

セカンドオピニオンを求めようか迷っています、どうしたらよいでしょうか?